Heart magic
「…じゃ、待ってたやつ来たんで俺行きますね。またいつか。……叶葉さん。」
と言い残して、素早く立ち去っていった。
私に返事もさせずに。
………。
……何なんだろ、あの人。
なんか…、クールな割に強引で、お節介というか……。
ま、次あったら色々聞かせてもらおうかな……。
なんて、心の中で思う。
そんな彼女の表情はらしくなくすごく明るかった。
頬が緩んで、自然と笑顔が浮かんでいたんだ___