Heart magic
「ぶ…っ、あははっ…!」
耐えきれないという風にいきなり笑い始めた、桜也くん。
私の反応が予想外過ぎたらしいが…、誰でもあーなる気がするんだけど。
とにかくツボったみたいで、クールな彼とは似つかないような大きくて無邪気な笑いをこぼした。
「……っ!!」
見せられた笑顔に、思わず息をするのを忘れそうなほど見入った。
……彼の笑顔を見てるともう、おかしくなりそう。
やばいよ……っ、
いや………、違う。
もうこの前会った時点で狂ってたのかもしれない。
もう……、この笑顔。
私は撃ち抜かれちゃった。
5歳も年下のこの人に。
私は、振り回されすぎてる。
……こんな笑顔、見せられたら…、反則だ。だめすぎる。
「笑い過ぎだよ…っ!」
口ではそう言いながらも、もっと笑わせたいって思ってしまっていた。
……私はこの5歳年下の彼に、不覚にも…恋に落ちてしまったんだ___