Heart magic



「ぶ…っ、あははっ…!」




耐えきれないという風にいきなり笑い始めた、桜也くん。


私の反応が予想外過ぎたらしいが…、誰でもあーなる気がするんだけど。


とにかくツボったみたいで、クールな彼とは似つかないような大きくて無邪気な笑いをこぼした。






「……っ!!」


見せられた笑顔に、思わず息をするのを忘れそうなほど見入った。




……彼の笑顔を見てるともう、おかしくなりそう。


やばいよ……っ、




いや………、違う。


もうこの前会った時点で狂ってたのかもしれない。






もう……、この笑顔。

私は撃ち抜かれちゃった。


5歳も年下のこの人に。


私は、振り回されすぎてる。



……こんな笑顔、見せられたら…、反則だ。だめすぎる。







「笑い過ぎだよ…っ!」


口ではそう言いながらも、もっと笑わせたいって思ってしまっていた。




……私はこの5歳年下の彼に、不覚にも…恋に落ちてしまったんだ___



< 23 / 50 >

この作品をシェア

pagetop