Heart magic
「で?何を回ってなんの描写を書きたいわけ?」
このように仲良くなった私たちはすっかりタメ口になってきている。
まぁ、逆に桜也がめっちゃ毒舌になってきたけど……。
「えーっと、観覧車とレストラン、パレードとなんかシューティングゲームみたいなやつかな。」
「へぇ。あ、1つ追加でお化け屋敷な。」
「えー…ご勝手に1人でどーぞ。」
いたずらっ子みたいな顔で笑う桜也にしらっと返す。
「フッ。まぁ、冗談だけど。……ってことで時間的に最初はシューティングゲームとかだな、行くか。」
と結局私の取材に合わせてくれる優しさにドキッとする。
こうやってまた堕ちていく。
なんて……、罪な人なんだろうか。
「ほら叶葉さん、行くけど?」
なんて1人で考えていたら桜也はもう少し先にいて、置いて行かれていた。
「あ、ちょっ。待って!」
私は慌てて彼を追いかけた。