Heart magic
「……。……ねぇ、幼馴染は恋人じゃないの?」
「……。恋人では、ないよ。」
間が空いたあとの、このセリフ。
この一言で、確信した。
してしまった。
しざる終えないよ………っ。
観覧車はもうすぐてっぺん。
だけど、私たちは少女漫画みたいに甘い展開には転ばなかった。
「………。」
「………。」
意を決したあと、私はゆっくり静かに口を開いた。
伏せていた目もゆっくり開く。
「……桜也。幼馴染さんの話聞いててずっと違和感抱いてたんだけど……、桜也、その幼馴染さんのこと好きなんでしょう?」