溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
「それとごめんなさい、昨日のこと」


「昨日?」


「ベッドに潜り込んでいってごめん。
もうあんなことはしないから、気をつけるから」


「あ、あのお嬢様っ、お声を……」


晶ちゃんは薄目で私達のやりとりを見てニヤニヤしている。


彼はうっすらと赤くなり、周りを気にしだすけど私は止められなかった。


「だから、これからも私と一緒にいてください」


「ああ、はい勿論です。てか謝らないでも大丈夫ですから。
俺のほうこそあの時キツく言ってしまってすみません」


渾身の力で謝ったけど、拍子抜けするくらいあっさりと許してくれた。


晶ちゃんが言ってたように、怒っているわけじゃなかったのかな。


「ちょっとここから、出ましょうか」


なぜか彼と目線が合わない。


そして、彼は私の手を取り教室を出ようと歩きだす。
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