溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
それは、家の中にある売れそうなものをお金に代えようってこと。
おもに、私の部屋にある家具や調度品、洋服やバッグなんかも高級なものがまだ残っている。
実をいうと、我が家が没落しかけてからというものお母さまがこっそり家財道具や自分の持ち物等をそうやって売却していたのを知っていた。
だから私も同じようにしてお金を工面しようと思ったんだけど。
『ダメです。お嬢様のものはこれ以上絶対に手放さないでください。
それだけはやめてください』
『でも』
『絶対にいけません。
俺が嫌なんです。
金のことはなんとかしますから、お嬢様はこれまで通りにしてください』
紫音にどうしてもって強く懇願されたから、もうそれ以上は言えなかった。
紫音は凄く優しいんだ。
私はもうブランドのバッグや靴なんかに未練なんてないのにな。
だけど、彼にとっては違うみたいで。
おもに、私の部屋にある家具や調度品、洋服やバッグなんかも高級なものがまだ残っている。
実をいうと、我が家が没落しかけてからというものお母さまがこっそり家財道具や自分の持ち物等をそうやって売却していたのを知っていた。
だから私も同じようにしてお金を工面しようと思ったんだけど。
『ダメです。お嬢様のものはこれ以上絶対に手放さないでください。
それだけはやめてください』
『でも』
『絶対にいけません。
俺が嫌なんです。
金のことはなんとかしますから、お嬢様はこれまで通りにしてください』
紫音にどうしてもって強く懇願されたから、もうそれ以上は言えなかった。
紫音は凄く優しいんだ。
私はもうブランドのバッグや靴なんかに未練なんてないのにな。
だけど、彼にとっては違うみたいで。