溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
執事のいる学園
[執事のいる学園]
(お父様、お母様
今日、使用人のみんなが退職されました。
お別れはとても悲しかったけど、紫音が執事を辞めないと言ってくれたから嬉しかったです。
これから2人で頑張っていきます。
私のことは大丈夫だから心配しないでね)
昨晩、寝る前に両親へこんなメールを送った。
きっと私のことを気にかけてくれている2人に安心してもらいたかったから。
今日からは紫音と2人での生活がスタートする。
くよくよしたり、嘆いてばかりはいられない。
「お嬢様、もっとしっかり掴まってください、振り落とされますよ」
「は、はいっ」
紫音のバイクの後部座席にまたがっていた私は今にも失神しそうになりながら返事をした。
彼のお腹のあたりにまわしていた手にギュッと力をこめる。
振り落とされたら死んじゃうっ。
(お父様、お母様
今日、使用人のみんなが退職されました。
お別れはとても悲しかったけど、紫音が執事を辞めないと言ってくれたから嬉しかったです。
これから2人で頑張っていきます。
私のことは大丈夫だから心配しないでね)
昨晩、寝る前に両親へこんなメールを送った。
きっと私のことを気にかけてくれている2人に安心してもらいたかったから。
今日からは紫音と2人での生活がスタートする。
くよくよしたり、嘆いてばかりはいられない。
「お嬢様、もっとしっかり掴まってください、振り落とされますよ」
「は、はいっ」
紫音のバイクの後部座席にまたがっていた私は今にも失神しそうになりながら返事をした。
彼のお腹のあたりにまわしていた手にギュッと力をこめる。
振り落とされたら死んじゃうっ。