溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
愛おしい視線、気配、息づかい、そのすべてを隠すことなんてできない。


キミだけがこの風景にいないと思って辛くて悲しかった。


だけど、ちゃんと……。


私が寂しそうにしていたら、彼はこう言ってくれたっけ。


『どんなに離れていても、いつもお嬢様を思っています』


『俺が帰る場所はお嬢様のところだけですから』


キミが、約束を破る人じゃ無いってことを私はすっかり忘れていたみたい。


紫音、待っていていい?


私のもとにキミはきっと帰ってきてくれるって信じてる。

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