溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
ふと、通帳が目にとまったので胸がドキッとした。
その表紙には(久住 紫音)と印字されている。
そう言えば、今までちゃんとページをめくって確認してなかったな。
あの日のショックが強過ぎて、この通帳を開くことすらできなくてそのままにしていた。
私のために彼が残していってくれたもの。
一体どんな気持ちでこれを私に渡してくれたのかな。
最後まで、私の心配をしてくれてたの?
よし、今通帳を開いて確かめてみよう。
余計に辛くなるだけかもしれないって予感はあったけど、目を逸らせちゃいけない気もしたから。
「……ッ」
おそるおそる、通帳を開けるとやはりそこにはわたしの知らなかった彼の秘密があった。
「紫音……」
如月家がまだ余裕があった頃の執事の報酬は、ここ最近になってほとんどが引き出されていた。
その表紙には(久住 紫音)と印字されている。
そう言えば、今までちゃんとページをめくって確認してなかったな。
あの日のショックが強過ぎて、この通帳を開くことすらできなくてそのままにしていた。
私のために彼が残していってくれたもの。
一体どんな気持ちでこれを私に渡してくれたのかな。
最後まで、私の心配をしてくれてたの?
よし、今通帳を開いて確かめてみよう。
余計に辛くなるだけかもしれないって予感はあったけど、目を逸らせちゃいけない気もしたから。
「……ッ」
おそるおそる、通帳を開けるとやはりそこにはわたしの知らなかった彼の秘密があった。
「紫音……」
如月家がまだ余裕があった頃の執事の報酬は、ここ最近になってほとんどが引き出されていた。