溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
たぶん、時期的に私と2人暮らしを始めた頃。


高すぎる水道高熱費に驚きながらも、自分がなんとかするからって言ってくれた彼。


もしかしたら、他にも支払わなきゃいけない借金とかもあったのかもしれない。


彼は自分の貯金を切り崩してくれてたんだ。


紫音ばかりに負担をかけていたことが、辛くて悲しくなる。


そして、さらにわかったことは。


学校が認めている執事バイト以外にも、バイト代が数カ所から振り込まれていたこと。


私が把握しきれていなかった彼の行動。


コンビニ、ファミレス、カラオケ店等からの複数の振り込みでそれがわかった。


やっぱり、学校で授業をまともに受けれなかったのはバイトをしてくれていたからなのか。


もしかしたら、時々深夜に遊びにいくって言ってたのも嘘で、ほんとは働いていたのかもしれない。


これって完全に校則違反。

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