溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
執事ドッジって主人と執事の絆を深める要素もある。


いいな、正直すごく羨ましい。


大好きな人の面影を思い浮かべてせつなくて下を向いてしまいそう。


ダメダメ、まだまだ始まったばかりなのに落ち込んでてどうするの。


こんな弱気じゃ、胸を張って彼を待つことなんて出来ない。


いつかまた、私は彼に会える日を夢見ている。


そのために、出来ることから始めるんだから。


自分に気合いを入れ直したけど、初めのうちは私のところには全然ボールが飛んでこなかった。


避ける気満々で身構えていたからちょっと拍子抜け。


もしかしたら、私がひとりぼっちだから逆に狙いにくいのかな。


おそらく同情……されてしまっているんだ。


「……」


前半戦は、お互いのチームとも半分くらい人数を減らしていった。


私はなんとかアウトにならないまま、後半戦も残っていた。

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