溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
晶ちゃんが薫さんに抱きつきながらピョンピョン飛び跳ねて喜んでくれているのが見えたので手を振った。
まだ一年生の私が初出場で表彰台にまで上がれるなんて凄いことなんだと思う。
だけど、知らず知らずのうちに漏れてしまうため息。
1位のハワイ旅行券の目録を未練がましくチラチラ見てしまう。
はあ、惜しかったな。あとちょっとだったのに。
そんな私の様子を見た紫音が申し訳なさそうに謝ってきた。
「すみません、お嬢様」
「あ、ううん、2位だって凄いよ。お米1年分もいただけるんだもん。
これで当分の食費が浮かせられるねっ」
すっかり節約生活が染みついた私にとってお米1年分はほんとにありがたい。
紫音は充分頑張ってくれたし、力及ばなかったのはどちらかと言えば私が足を引っ張ってしまったせい。
気にしないでねって言って、握っていた手に力を込めた。
まだ一年生の私が初出場で表彰台にまで上がれるなんて凄いことなんだと思う。
だけど、知らず知らずのうちに漏れてしまうため息。
1位のハワイ旅行券の目録を未練がましくチラチラ見てしまう。
はあ、惜しかったな。あとちょっとだったのに。
そんな私の様子を見た紫音が申し訳なさそうに謝ってきた。
「すみません、お嬢様」
「あ、ううん、2位だって凄いよ。お米1年分もいただけるんだもん。
これで当分の食費が浮かせられるねっ」
すっかり節約生活が染みついた私にとってお米1年分はほんとにありがたい。
紫音は充分頑張ってくれたし、力及ばなかったのはどちらかと言えば私が足を引っ張ってしまったせい。
気にしないでねって言って、握っていた手に力を込めた。