溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
嬉しい知らせ
[嬉しい知らせ]


「お嬢様、着きましたよ」


「うん」


久しぶりに紫音のバイクの後ろに乗せてもらって一緒に我が家に戻ってきた。


「あの……降りませんか?まだ」


振り向いた彼に照れ臭そうに尋ねられた。


久しぶりにバイクの後ろで、彼の広くて硬い背中にしがみついていたら、うっとりしてしまってなかなか離れられないでいた。


「うん、もう少し」


「……」


「あ、ううんなんでもない」


いけない、私ったらぼんやりしてた。


慌てて離れたら紫音が抱き抱えるようにして下ろしてくれた。


「お嬢様、俺からも話したいことがあります」


「う、うん」

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