溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
エクスクルーシブ科と同じように、
いわゆる主要5教科も履修する。


この主要5教科とスポーツテストにおいて学年1位を勝ちとっていた。
 

たとえエクスクルーシブ科の生徒であっても手加減はしない。


おかげで学園からも特待生として奨学金を支給されていて助かっている。


先日、桜桃学園の付属大学への推薦も決まったばかり。


そのことを誰より喜んでくれて普段から俺にちゃんと授業を受けさせようとしてくれる若葉お嬢様。


他のお嬢様は、執事に授業中のノートとりや課題を代わりにやらせることも多いのに。


彼女はそんなふうに執事をつかったりしない。


そんな優しい女の子だから俺は尚更心配になるんだ。


「お嬢様、約束してください」


「ん?」


彼女は小さく首を傾げ、上目遣いに俺を見つめてきた。


一瞬、胸の奥が甘く疼きそうになるのを必死でこらえる。


やばっ……可愛すぎる。
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