溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く

助けて、紫音

［助けて、紫音］


数日後、学校の授業が終わると紫音のバイクが止めてある場所へ向かった。


エクスクルーシヴ科と執事科の校舎のちょうど真ん中にある駐輪場は閑散としている。


ほとんどの人が車での送迎だから自転車やバイクで登校する人はあんまりいないみたい。


（すみません、少し遅れます）


（オッケー、バイクのとこにいるね）


紫音からメッセージが来たので、彼のバイクの隣でぼんやりして待っていた。


すると、同じエクスクルーシヴ科の男子生徒達がワイワイ騒ぎながら横を通り過ぎていこうとする。


「でさー、昨日の合コンの女がマジ、ブサイクばっかで」


「貧乏人の女子校なんかと合コンするからだろ」


「あいつら、うちの学校の名前で簡単に落ちるからおもしれーよな」