溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
そんなに気合いを入れる程のことじゃないんだけどな、まあいいか。




そして、数時間後お風呂場にて……。


先にお風呂に入っていたら、後から紫音も来てくれた。


白い長袖シャツとズボンをまくりあげている。


もしかしたらやっぱりやめるって言い出すかなって思っていたけど、どうやら覚悟を決めたみたい。


だけど、なぜかアイマスクで目を覆っている。


これじゃあ、なんにも見えないんじゃないだろうか。


たぶん、彼なりに気を遣ってくれているんだろうけどなんだか不安。


早速背中を洗ってくれたんだけど。


「きゃっ、痛いっ。もっと優しくして」


「すみませんっ」


力の加減がわからないのか初めはすっごく下手。


そもそも見えていないみたいだから難しいのかもしれないけど。


「こうですか?」


今度は少し力を抜いて丁寧に洗ってくれた。
< 73 / 341 >

この作品をシェア

pagetop