冴えないモブ先生の正体はS級王子様!?
「リリ?なに読んでんの?」
翌週、三時間目前の休憩時間だった。
私が読んでいた漫画を凛子が覗き込んだ。
「んー?ルイ14世の漫画」
「え、なんで」
「お兄ちゃんに借りたの。こういう、実在した歴史がテーマの漫画、好きみたいなんだよね」
「なんでまた…」
「中間で点数取れなかったら単位あげないってモ…水瀬先生に言われたの」
「本気で点数取ろうとしてんの?」
「うん。そしたらお兄ちゃんが勉強も楽しみながらやれば自然と頭に入ってくるって」
「リリのお兄さん、頭いいもんね」
「ちょうどテスト範囲っぽいテーマがあったからさ」
「ふーん。てか次、ちょうど社会じゃん」
「ほんとだ。ちょっと私、トイレ行ってくるね」
漫画をカバンにしまって教室を出た。
ちゃんと頑張って点数を取ろうと思ったのは、今まで不用意に傷つけてきた水瀬先生への償いでもある。
私は処女をあげたんだし…チャラにされてもいいくらいなんだけど!?
なんでだろう。
私を好き…?いや、好きとは言ってないんだけど…いいなって言ってくれた時の表情が忘れられない。
そんな風に思ってくれていた人を散々バカにして嫌な態度とってきたから、
生徒と先生って立場で一番の償いになるのはコレかなって思ったから。
翌週、三時間目前の休憩時間だった。
私が読んでいた漫画を凛子が覗き込んだ。
「んー?ルイ14世の漫画」
「え、なんで」
「お兄ちゃんに借りたの。こういう、実在した歴史がテーマの漫画、好きみたいなんだよね」
「なんでまた…」
「中間で点数取れなかったら単位あげないってモ…水瀬先生に言われたの」
「本気で点数取ろうとしてんの?」
「うん。そしたらお兄ちゃんが勉強も楽しみながらやれば自然と頭に入ってくるって」
「リリのお兄さん、頭いいもんね」
「ちょうどテスト範囲っぽいテーマがあったからさ」
「ふーん。てか次、ちょうど社会じゃん」
「ほんとだ。ちょっと私、トイレ行ってくるね」
漫画をカバンにしまって教室を出た。
ちゃんと頑張って点数を取ろうと思ったのは、今まで不用意に傷つけてきた水瀬先生への償いでもある。
私は処女をあげたんだし…チャラにされてもいいくらいなんだけど!?
なんでだろう。
私を好き…?いや、好きとは言ってないんだけど…いいなって言ってくれた時の表情が忘れられない。
そんな風に思ってくれていた人を散々バカにして嫌な態度とってきたから、
生徒と先生って立場で一番の償いになるのはコレかなって思ったから。