御曹司は初心な彼女を腕の中に抱きとめたい
彼と話ているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
夕方になり少し肌寒くなってきてしまった。
「帰るか?」
まだまだ話したい気持ちはあってもこのまま肌寒い公園にいるのも限界だ。
「そうですね」
立ち上がった彼はここにきた時と同じように手を繋いできた。
手を引かれるように駅に向かう道を歩き始めた。
駅が見えてきて、このまま別れるのが少し寂しいなと思ってしまう。
「まだ一緒にいたい」
駅が見えてくると彼は前をむきながら繋いだ手をぎゅっと握りそう伝えてきた。
どうしたらいいのかなんてわからない。でも私もまだ彼と一緒にいたいと思った。私も手を握り返すと彼はその意図を受け取ったのか、駅を目前に反対方向へ歩き始めた。
さっきまで話していたのは嘘のように黙り込んでしまった私たち。
「ちょっとだけここに寄らないか?」
小さなカフェがあり、ライトアップされた庭がとても綺麗だった。
彼に手を引かれ、お店に入ると人は少なく、すぐに庭の見える席へ案内された。ここはカップルシートのように包み込まれるようなドーム状のソファがあり、小さめなコーヒーテーブルがあるだけだった。
さっきのベンチはご飯を挟んで座っていたが、今度はもっと密着していた。
彼はブラックのコーヒーを、私はカフェラテを頼んだ。
彼は注文したあとまた私の手を握り自分の膝の上に乗せた。
この状況に私は心臓が飛び出しそうなくらいドキドキして喉の奥の方がぎゅっと掴まれるように苦しくなった。
「みちるちゃん、緊張してる?」
「はい!!!」
「ぷはっ。やっぱり可愛いね。この手も離してあげたくなくなっちゃうよ」
「え?!」
固まった私の頭を撫でながら笑っていた。
「嘘……、じゃなくて本当」
どうして彼はこんなに色気がダダ漏れなんだろう…初めて会った時に比べ、どんどんと魅力的に思えてしまう。恋愛偏差値底辺の私には対処しきれないくらいに彼の偏差値は高すぎる。反応に困っていると見かねた彼が私の頭をポンポンとして手を離してくれた。
ちょうど運ばれてきたカフェラテがなんだか砂糖も入れてないのに甘く感じた。
手が離れたことにホッとしたような、急に寂しくなったような感じがした。
密着したドーム型のソファがまるで私たちだけの世界のような景色を作り出し、ふたりで見るライトアップはこんなにも綺麗なんだと初めて知った。
彼は今日は駅まででなく、私のマンションの近くまで送ってくれ帰って行った。
夕方になり少し肌寒くなってきてしまった。
「帰るか?」
まだまだ話したい気持ちはあってもこのまま肌寒い公園にいるのも限界だ。
「そうですね」
立ち上がった彼はここにきた時と同じように手を繋いできた。
手を引かれるように駅に向かう道を歩き始めた。
駅が見えてきて、このまま別れるのが少し寂しいなと思ってしまう。
「まだ一緒にいたい」
駅が見えてくると彼は前をむきながら繋いだ手をぎゅっと握りそう伝えてきた。
どうしたらいいのかなんてわからない。でも私もまだ彼と一緒にいたいと思った。私も手を握り返すと彼はその意図を受け取ったのか、駅を目前に反対方向へ歩き始めた。
さっきまで話していたのは嘘のように黙り込んでしまった私たち。
「ちょっとだけここに寄らないか?」
小さなカフェがあり、ライトアップされた庭がとても綺麗だった。
彼に手を引かれ、お店に入ると人は少なく、すぐに庭の見える席へ案内された。ここはカップルシートのように包み込まれるようなドーム状のソファがあり、小さめなコーヒーテーブルがあるだけだった。
さっきのベンチはご飯を挟んで座っていたが、今度はもっと密着していた。
彼はブラックのコーヒーを、私はカフェラテを頼んだ。
彼は注文したあとまた私の手を握り自分の膝の上に乗せた。
この状況に私は心臓が飛び出しそうなくらいドキドキして喉の奥の方がぎゅっと掴まれるように苦しくなった。
「みちるちゃん、緊張してる?」
「はい!!!」
「ぷはっ。やっぱり可愛いね。この手も離してあげたくなくなっちゃうよ」
「え?!」
固まった私の頭を撫でながら笑っていた。
「嘘……、じゃなくて本当」
どうして彼はこんなに色気がダダ漏れなんだろう…初めて会った時に比べ、どんどんと魅力的に思えてしまう。恋愛偏差値底辺の私には対処しきれないくらいに彼の偏差値は高すぎる。反応に困っていると見かねた彼が私の頭をポンポンとして手を離してくれた。
ちょうど運ばれてきたカフェラテがなんだか砂糖も入れてないのに甘く感じた。
手が離れたことにホッとしたような、急に寂しくなったような感じがした。
密着したドーム型のソファがまるで私たちだけの世界のような景色を作り出し、ふたりで見るライトアップはこんなにも綺麗なんだと初めて知った。
彼は今日は駅まででなく、私のマンションの近くまで送ってくれ帰って行った。