御曹司は初心な彼女を腕の中に抱きとめたい
私の家まで初めて送り届けてくれた。今までは近くまでしか送迎してもらったことはなかった。
けれど付き合うことになり、彼に隠すことはないと思い、私のマンションを教えた。
「ここがみちるのマンション?」
「そう。3階なの。お茶でも飲んでいく?」
すると彼は驚いたような表情を浮かべていた。
「みちるにはまだハードルが高くないか? 俺はいつでもいいけど」
「え?」
彼の言う意味がすぐにわかった。付き合った初日から自分の部屋に誘うなんてどうかしてた。全く無意識だったのに急に恥ずかしくなってしまう。
「今日は帰る。でも次は帰らないから」
彼は私にキスを落とすと帰っていった。
彼ともう少し一緒に居たかったから自然と言葉が口に出た。それが正直な気持ち。でもその先は未知すぎて、彼の言うとおりで今日越えるにはハードルが高かったと思う。もっと一緒にいたい気持ちと先に進む心構えのなさが私の中で交差した。
部屋でもらったぬいぐるみをぎゅっと抱きしめると彼の残り香を感じ、やっぱりまた会いたくなった。
これが恋なの?
美和の言ったとおりだった。会いたくて、触れたくなるのが好きってことなんだって初めてわかった。
けれど付き合うことになり、彼に隠すことはないと思い、私のマンションを教えた。
「ここがみちるのマンション?」
「そう。3階なの。お茶でも飲んでいく?」
すると彼は驚いたような表情を浮かべていた。
「みちるにはまだハードルが高くないか? 俺はいつでもいいけど」
「え?」
彼の言う意味がすぐにわかった。付き合った初日から自分の部屋に誘うなんてどうかしてた。全く無意識だったのに急に恥ずかしくなってしまう。
「今日は帰る。でも次は帰らないから」
彼は私にキスを落とすと帰っていった。
彼ともう少し一緒に居たかったから自然と言葉が口に出た。それが正直な気持ち。でもその先は未知すぎて、彼の言うとおりで今日越えるにはハードルが高かったと思う。もっと一緒にいたい気持ちと先に進む心構えのなさが私の中で交差した。
部屋でもらったぬいぐるみをぎゅっと抱きしめると彼の残り香を感じ、やっぱりまた会いたくなった。
これが恋なの?
美和の言ったとおりだった。会いたくて、触れたくなるのが好きってことなんだって初めてわかった。