隣は僕のもの
「で、今日はどこに行くんだっけ?」

『着いてからのお楽しみです。ここから1時間ぐらいかかるので、暇だったら寝てていいですよ』

「本心は?」

『1時間話す人いないのは寂しいので先輩は強制的に起きててもらいます』

「だと思ったよ!」

『へへっ』

会社にいても暇さえあればお喋りする私たちが会話に困るわけがない。あっという間に目的地に着いていた。

「運転ありがとね」

『いえ、先輩とだとドライブも暇しなくていいです』

「喋り倒すのが特技みたいなとこあるからね」

『ですね』

「こら」

『ふふ』

小突くふりをしたら受け止めようとしたのか瞬時に手のひらを出してきて、なんか身の危険を感じた。この人運動神経いいから喧嘩売っちゃだめだよ?
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