半径3cm未満に(2)
「…ん…わかった…。」

すると日向は意外とすんなり俺から離れた。

ちょっと寂しいが、外を見てこようとドアをあける。

「え!?あっきー!?」「うわっ!みつり!?」

そこには、みつりがいた。

「何であっきーがいんの!?」

「今日まで日向が学校休むから様子見に来たんだけど。みつりは何でいんの?」

「恋衣ちゃん1人じゃ寂しいと思って。
 プリンとシュークリーム持って来たんだけど…。
 ちょっとあがるね」

みつりはそう言うと靴を抜ぎはじめた。

「…いや!だめだ!帰ってくれ!」
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