半径3cm未満に（2）

日向の頬を両手ではさみ、無理やりこちらに顔を向けた。

「恋衣。俺には、恋衣しか考えられないんだ。」

「…先生には、私なんかより綺麗な、お似合いの女性がいると思う…」

日向はそう言うと、目をゆっくりと閉じ、俺の方に倒れてきた。

「日向!?」

「…」

まじか…。日向寝てるし…。

あわてて日向をつかまえたが、こんなにすやすや寝られたらもう動けない。

このまま俺は日向が起きるまで日向をかかえたまま待つのであったが。

日向の寝顔がかわいいから許すことにした。