半径3cm未満に(2)
涙が、頬を伝って先生の服につく。

「…私…何で…」

ポツポツと涙は先生の服におちていく。

「ごめ…ちょ…ほんと、すぐ泣きやむからーー」




ーーぎゅっ





「泣きやまないでいいよ」







先生が、私を抱きしめた。






「泣きたい時に、泣ける時に沢山泣いたらいい。
感情を表に出していいんだから。」
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