半径3cm未満に(2)
しばらくの沈黙のあと、口を開いたのは先生だった。
「…しんどいんでしょ。
寝ときなよ。着いたら起こすから。」
「…うん…」
頷いて目をつむると静かに涙がこぼれた。
今1番泣いている姿を見られたくない相手に、見られてしまう悔しさのせいで余計に泣いてしまう。
「…せんせ」
「どうした?」
「…私、このままでいいのかな…」
このまま、先生の事も信じれないようなままで、私は生きていけるのだろうか。
「…今は、何も考えなくていいよ。
頭空っぽにして、これからのことも、これまでのことも考えないでいればいい。」
先生はそのことをわかってるのかは分からない。
でも、そう言ってくれたのは少し嬉しかった。
「…しんどいんでしょ。
寝ときなよ。着いたら起こすから。」
「…うん…」
頷いて目をつむると静かに涙がこぼれた。
今1番泣いている姿を見られたくない相手に、見られてしまう悔しさのせいで余計に泣いてしまう。
「…せんせ」
「どうした?」
「…私、このままでいいのかな…」
このまま、先生の事も信じれないようなままで、私は生きていけるのだろうか。
「…今は、何も考えなくていいよ。
頭空っぽにして、これからのことも、これまでのことも考えないでいればいい。」
先生はそのことをわかってるのかは分からない。
でも、そう言ってくれたのは少し嬉しかった。