半径3cm未満に（2）

「お金払うのは俺だから気にしないでいいのに。」

中2で高校の話は少し早いんじゃないかなって思いながら話してたけど、実はそんなに早くないのかな、なんて思ってしまう。

だって、学校の先生が受験のこと言ってるんだもんね。

ーーピンポーン♪

チャイムが鳴ったため、私はエプロン姿のまま玄関に行き、鍵を開ける。と。

「日向?」

「… 星川先生…!?」

どうしてか、星川先生が目の前にいた。

「魚島先生は? 入るよ?」

「え、ちょっ、ちょっと待っーー！｣

私の話を聞かずに星川先生は靴をぬぎ、リビングのドアをあけた。

「穂貴先生、どう言う事ですか?これは」

「星川くん…。何で日向さん出ちゃったの…」

「え、私!?」

まってまってまってまって!!

これは、これは、これは、ど、どうなってるのでしょうか!?

「日向さんが学校で倒れたからもって帰っただけ。」