半径3cm未満に（2）
その後は寝室の電気をつけて私をベッドにねかせた。

「あ、俺明日少し早く家出るから何か適当に朝ごはん作っておいとくね。昼ごはんどうする?」

「んん…おかゆでも作って食べる…。
か、食べない…。」

ついに自分で言ってることすらわからなくなってきた。

「ふふっ…もう今日は寝ようか。」

そんな私の様子に気づいた先生はそう言って私の隣に寝転がった。

「…いっしょにねてくれるの…?」

「うん。俺に風邪うつしてくれたら学校休めるし。」

そう言って私にふとんをかけてくれる先生。

同じふとんに入っているからといえ…近すぎます…。

ーー「はぁ。あのね、恋衣。
うち、葉羽に相談されてたんだよ？
恋衣にはぶかれてうざいって。｣

ーー「だから恋衣へのしかえししただけ。
葉羽のかわりに。｣

ーー「葉羽かわいそうだよねー。
同じグループだった子に裏切られるなんて。
でしょ?恋衣｣

なぜかあの時のことを思い出してしまった私は思わず先生の服をつかんでしまった。
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