半径3cm未満に(2)
「ゼリーとプリンとスポーツドリンクあるから、適当に食べとき。何か食べといた方がいいから。」

「うんん…。食べれないからいらない…。
気持ちだけで十分…。」

先生は私のまくらもとにゼリーやプリン、スポーツドリンクに保冷剤を入れた保冷バッグをおいてくれる。

「…せんせ…」

「ん?どした?」

「魚島先生が帰ってくるまで、ここにいてくれる…?」

「え?別にいいけど?」

私は先生の裾を少しつまんだ。

「…日向…?」

「…おやすみせんせ…」

私は1人じゃないと途端に思い、先生に向けて少さく微笑み、すぐに眠ってしまった。
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