半径3cm未満に(2)
『でも穂貴、中学の時、数学だけできてたじゃん?
しかも今は部活でけっこう活躍してるんでしょ?
学校の先生なれば?』

『は?学校の先生?俺が?』

『うん。…ほら…まつりと同じような状況になる前に…
助けてあげられるかもしれないじゃん』

2人で見上でそんな会話をしたのがきっかけで、俺は教師の意識しはじめた。


救える。


まつりみたいに苦しむ子を。

俺やみつりのように苦しむ人を救える。

そこから俺は、教師を目指した。

まつりみたいな子を、救いたくてーー
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