半径3cm未満に(2)
「先生お願い…!
魚島先生には言わないで…!!」

「えー、どうしよっかな」

「お願い…!」

身体を起こして、先生を見つめる。

「…いいよ。俺言わないし。
日向は言ってほしくないんでしょ?」

「うん…。ありがとせんせ」

私がそう言うと、先生は私の頬に手をあてて顔をはさんだ。

「んぇ?しぇんしぇっ…?にゃにしてゆのっ…?」

「ね…。嫌だったら言わなくていいんだけど…。
俺がいない間何があったの?」

先生は申し訳なさそうにそう言った。
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