半径3cm未満に(2)
「ひ…なた…?」

自分でもどうしたのかわからない。

ただ、星川先生が魚島先生のように感じて…。

「私のせえかなあ…。
私が、お母さんと海里さんの邪魔しちゃったからかなあ…?」

安心したのかどうしたのか、涙があふれてきた。

悲しい、って言うより、安心の方が強いのかな…?

でも私、魚島先生には訴えないって言ったのにね。

「…ううん。日向は何にも悪くないよ。
…よく、頑張ったね。」

先生はそう言うと、私の背中をさすってくれた。

ふわりと先生の髪が頬にあたる。

「恋衣…もう大丈夫…。
俺も、穂貴先生もそばにいるから…だから…もう1人で解決しようとするな…。」

ーー「これからは1人で頑張んないでいいよ。つらいっていくるしいって、さっき言えなかったことも全部、俺に全部吐きだしていいよ。」
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