半径3cm未満に(2)
「ーー私との関係がバレたんじゃーー」

ーーピンポーン、ピンポーン

インターホンがなった。

「…俺出てくるから、日向待ってて」

星川先生はそう言って部屋を出た。

先生かな?

でもまだ今は2時ごろだよ?

「はああっ…。」

私はため息をついてあおむけで寝転がった。

ーー「恋衣…もう大丈夫…。」

ーーさっき、星川先生に “ 恋衣 ”って言われた。

つきあってた頃は “ 恋衣 ” 呼びだったから、少しなつかしい気がする。

それと同時に、少し嬉しくも感じてしまった。
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