邪魔したくないから



それから、毎日こんな日々が続いた。


そして、花蓮ちゃんからメールで、「朝も一緒に行ってもいい?」と聞かれ、断れない私は「いいよ」という言葉を送ってしまった。


蓮は案外無機質で、女子と会話なんてしないのに、なんで、花蓮ちゃんには話すの?


もしかして、好きなの?


そんなの、嫌だ……。


眠れない夜だった。


***


「私、蓮くんのこと好きなの……」


朝、学校で3人でいる時、突然言われた言葉。


私も桃ちゃんも顔を合わせて驚いた。一緒に、私の心もざわついた。
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