邪魔したくないから


「応援するよ」


「ありがとうっ!!!紗良ちゃん!」


あとから、桃ちゃんに何で?と、質問詰めされた。


答えは簡単だよ。


「花蓮ちゃんの言う通り、蓮って、女の子とはあまり話さないのに、花蓮ちゃんには楽しそうに話すの。あんな蓮見たことないの」


「紗良……」


「蓮、きっと、花蓮ちゃんのことが好きなんだと思う。私は幼なじみとして、応援する」


言っていて、心が痛くなった。これで、私の長年の片思いも終了だ。


あの蓮に彼女がついにできるのか……。いつも恐れていたけれど、いつの間にかこんなことになるなんてびっくりだなぁ。
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