邪魔したくないから
私もいつまでも蓮に執着したらダメだよね。
それから、私は花蓮ちゃんと蓮とは帰らなくなった。
「紗良、帰ろう?」
「え、いいの?彼氏と帰らなくて」
「いいの!彼氏は今日バイトだからちょっとしか一緒に帰れない!」
「……ありがとう」
桃ちゃんはきっと、嘘をついてる。私が落ち込んでいるのを気にかけてくれたんだ。
優しい友達が私にはいるのだから、きっと、直ぐに立ち直れる、はず。
いや、立ち直ってみせる。新しい恋を見つけるために頑張るんだ。