邪魔したくないから



振り返ると、蓮がいた。



驚いて、上兼くんから瞬時に離れる。


追いかけてきたの、?


なんのために……?



もう、話しかけてこないでって言ったじゃん。


「しつこいよね、お前」


あまりに低い声。


誰かと思えば、上兼くんだった。



「……なに、お前。紗良に触んなよ」
< 32 / 39 >

この作品をシェア

pagetop