誰も知らないもうひとつのシンデレラストーリー
+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.+.。.:*
それから2週間ほど。
あっという間に打ち解けた山城くんは、今日もクラスの中心人物。
だけど、その性格は想像していたものとはかけ離れていた。
「あーーもう飽きた!違うゲームしようぜ!」
勢いよく持っていた手札を机に戻し、そんなことを叫ぶ声。
普通だったら驚いてしまいそうなその行動も、既にクラスでは見慣れたものになっていて
一緒に遊んでいた男の子たちも、またかと呆れながら手札を置いた。
「お前がやりたいって言ったんだろ。ほんっと自由人。」
「はは、うるせー!」
男の子らしい飾り気のない、少し乱暴な口調には似合わない、爽やかすぎる笑い声を響かせた彼は
立ち上がり、一つの席で固まる4人の女子生徒の輪に入って行った。
「それ、何してんの?」
急に話しかけられ、集中していた女の子たちは少し驚いた様子だったけど、
やっぱりかっこよすぎる彼に、そわそわしながら笑顔を浮かべた。
「今、SNSで流行ってるの。知らない?」
「これね、」
「ふーん」
説明を始めようとしたけれど特に興味もなさそうに去っていく彼に、
女の子たちは立ち上がり総突っ込みを入れる。
「聞いておいて興味ないんかい!」
「未だにつかめないわー、あの我が儘王子」
「顔が本当に良いのだけ、腹立つよねー」
「おおー、良いツッコミぃ~!」
そう後ろから投げかけられる言葉にも、軽やかに笑い返して彼はまた歩き出した。
それから2週間ほど。
あっという間に打ち解けた山城くんは、今日もクラスの中心人物。
だけど、その性格は想像していたものとはかけ離れていた。
「あーーもう飽きた!違うゲームしようぜ!」
勢いよく持っていた手札を机に戻し、そんなことを叫ぶ声。
普通だったら驚いてしまいそうなその行動も、既にクラスでは見慣れたものになっていて
一緒に遊んでいた男の子たちも、またかと呆れながら手札を置いた。
「お前がやりたいって言ったんだろ。ほんっと自由人。」
「はは、うるせー!」
男の子らしい飾り気のない、少し乱暴な口調には似合わない、爽やかすぎる笑い声を響かせた彼は
立ち上がり、一つの席で固まる4人の女子生徒の輪に入って行った。
「それ、何してんの?」
急に話しかけられ、集中していた女の子たちは少し驚いた様子だったけど、
やっぱりかっこよすぎる彼に、そわそわしながら笑顔を浮かべた。
「今、SNSで流行ってるの。知らない?」
「これね、」
「ふーん」
説明を始めようとしたけれど特に興味もなさそうに去っていく彼に、
女の子たちは立ち上がり総突っ込みを入れる。
「聞いておいて興味ないんかい!」
「未だにつかめないわー、あの我が儘王子」
「顔が本当に良いのだけ、腹立つよねー」
「おおー、良いツッコミぃ~!」
そう後ろから投げかけられる言葉にも、軽やかに笑い返して彼はまた歩き出した。