誰も知らないもうひとつのシンデレラストーリー
Real&Story1
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「ねえ、今日転校生来るらしいよ!?」
「えっ、まじ!?うちのクラス!?」
「えーまじで!?
あ、妃花ちゃんおはよ。転校生だってー!」
「おはよう。そうなんだ、気になるねー」
玄関で靴を履き替えていると、
後から来たクラスメイトの女の子たちがそんな噂話をしながら通り抜けて行った。
同じ教室へ向かうわけだけど、
挨拶をした後は特に会話に混ざることもなく
私は、長く伸ばした髪に少し触れながら歩みを進めた。
大人しくてクラスでは目立たない方の私、仲村妃花。
"ひめ"なんて大それた名前には似合わない、平々凡々な容姿。
名前負けなんて言われるのが怖くて、気付けば控えめで大人しい性格になってしまった私。
少し先を歩くクラスメイトの噂話は続けられていて、自然と私の耳にも入ってくる。
「え、男の子?女の子?てかどこ情報なのそれ」
「性別までは分かんないって!朝練勢からメッセージ来てて!席が増えてるんだって!」
「まじ!?え、早く行こ行こ!」
分かりやすくテンションを上げて足を速めた彼女たちはあっという間に階段を上がって行って、その声は聞こえなくなった。
「ねえ、今日転校生来るらしいよ!?」
「えっ、まじ!?うちのクラス!?」
「えーまじで!?
あ、妃花ちゃんおはよ。転校生だってー!」
「おはよう。そうなんだ、気になるねー」
玄関で靴を履き替えていると、
後から来たクラスメイトの女の子たちがそんな噂話をしながら通り抜けて行った。
同じ教室へ向かうわけだけど、
挨拶をした後は特に会話に混ざることもなく
私は、長く伸ばした髪に少し触れながら歩みを進めた。
大人しくてクラスでは目立たない方の私、仲村妃花。
"ひめ"なんて大それた名前には似合わない、平々凡々な容姿。
名前負けなんて言われるのが怖くて、気付けば控えめで大人しい性格になってしまった私。
少し先を歩くクラスメイトの噂話は続けられていて、自然と私の耳にも入ってくる。
「え、男の子?女の子?てかどこ情報なのそれ」
「性別までは分かんないって!朝練勢からメッセージ来てて!席が増えてるんだって!」
「まじ!?え、早く行こ行こ!」
分かりやすくテンションを上げて足を速めた彼女たちはあっという間に階段を上がって行って、その声は聞こえなくなった。