誰も知らないもうひとつのシンデレラストーリー
「はいはい、名前くらい聞いてやれよー」
いつまでたっても鳴りやまない歓声に
流石に先生は声を上げ、教室はゆっくりと静かになった。
「こんなに賑やかに出迎えてもらったので海外から来たとか言いたいところですが、普通に隣の県から来ました!
山城 皇輝です。
あでも、前世は王子でした!とりあえずよろしく!」
整いすぎた顔からは想像できないような、
冗談に溢れた言葉が飛び出し、教室は静まり返る。
少しの沈黙の後、大きな笑い声が教室に響いた。
「前世王子とか、どういう冗談だよ!」
「イケメンが言うと、反応しづらいんだけど!」
綺麗な顔だからか、なんとなく関わりにくそうなクールなタイプを想像してしまっていたけど、
冗談も含めた自己紹介と、からっとした笑顔に、教室は大きく盛り上がった。
これは、クラスの人気者の誕生だ。
まぁあんなに目立つ人、どうせ関わることもないだろう。
他人事だった私は、周りに合わせるように適当に手を叩き、転校生の彼を迎え入れた。
いつまでたっても鳴りやまない歓声に
流石に先生は声を上げ、教室はゆっくりと静かになった。
「こんなに賑やかに出迎えてもらったので海外から来たとか言いたいところですが、普通に隣の県から来ました!
山城 皇輝です。
あでも、前世は王子でした!とりあえずよろしく!」
整いすぎた顔からは想像できないような、
冗談に溢れた言葉が飛び出し、教室は静まり返る。
少しの沈黙の後、大きな笑い声が教室に響いた。
「前世王子とか、どういう冗談だよ!」
「イケメンが言うと、反応しづらいんだけど!」
綺麗な顔だからか、なんとなく関わりにくそうなクールなタイプを想像してしまっていたけど、
冗談も含めた自己紹介と、からっとした笑顔に、教室は大きく盛り上がった。
これは、クラスの人気者の誕生だ。
まぁあんなに目立つ人、どうせ関わることもないだろう。
他人事だった私は、周りに合わせるように適当に手を叩き、転校生の彼を迎え入れた。