【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
わたしは藍くんの両頬に手を添えた。
そして上を向かせ、じっと瞳を見つめる。
「由瑠?」
……ああ、綺麗だなぁ、藍くんの瞳。
透き通るような瞳の中に、星が煌めいているみたい。
こんな大胆なことができてしまうのはきっと、アルコールに助けられているから。
「愛してるよ、藍くん」
すると藍くんが、勢いよくばっと顔を伏せた。そして。
「……降参」
「へ?」
「それ、反則だろ」
藍くんの顔が赤く見えるのは、気のせい……?