【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない

「わたしの勝ち?」

「完敗。まじでお前、タチ悪い……」


ちょっと拗ねたように上目遣いで見上げてくる藍くんに、きゅんと胸が甘い音をたてる。

いつも余裕そうな藍くんのこんな顔、見たことない。

すると、その時。


「ふわ~、よく寝た~」


ベッドの方からそんな声が聞こえてきて、見れば瑛麻ちゃんが起きたところで。

わたしは慌てて、藍くんの膝の上から飛び上がる。


初めて藍くんに勝てたけど、その理由はよくわからなかった。



< 107 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop