【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
そうして準備を終えたわたしたちは、瑛麻ちゃんの家から、流星くんとの待ち合わせ場所である駅前に向かう。
隣を歩く瑛麻ちゃんがあまりに可愛くて、つい惚れ惚れしちゃう。
いつも可愛いけれど、ヘアセットや浴衣がとても似合っている。
きっと流星くん、惚れ直しちゃうだろうなぁ。
そんな予感は大当たり。
先に駅前に着いていた流星くんは、瑛麻ちゃんの姿を見るなり、その衝撃に大きく目を開けて口を押さえた。
「え、ええ瑛麻ちゃん、浴衣……? 可愛すぎる……」
「えー、ほんと?」
流星くんの反応にほんのり顔を赤らめる瑛麻ちゃんは、可愛くてたまらない。
瑛麻ちゃんにあんな可愛い顔をさせる流星くんがうらやましいくらい。