【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
いけない思いに駆られた自分が恥ずかしい。
よこしまな思いを振り払うようにシャワーを浴びようとした時、ふとネックレスが髪に絡まってしまっていることに気づいた。
胸元で光るのは、瑛麻ちゃんから今年の誕生日プレゼントでもらったもの。
普段は大切に宝箱にしまっているそのネックレスを着けてきたのは、今日が特別な日だから。
瑛麻ちゃんもこのネックレスを着けてきたことに喜んでくれた。
けれど、あまりネックレスを着けたことのないわたしは、絡まったネックレスの外し方に戸惑い手こずる。
どうしよう……。
今、頼れるのは藍くんだけ。