【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない

「浴衣って脱がせやすくていいな」

「や……まっ」


こらえなきゃと思うのに、刺激にびくんっと揺れてしまう身体。

発情のせいで指の先まで身体全体が敏感になってしまっていた。


藍くんの甘い攻撃は容赦がない。


けれどわたしはされるがまま。

いつだってそう。

わたしばっかりどきどきして、さっきだってやきもちやいて余裕なくて……。


「藍くん、ばっかり……ず、ずるいっ……」


身をよじらせ、藍くんの方を振り返ろうとした時。

乱れて緩んだ帯を踏んでしまったわたしは、そのままつるっと足を滑らせる。


「あっ」


身体を倒したわたしは、こちらに手を伸ばした藍くんごとベッドの上に倒れ込んだ。
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