【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
「付き添っててくれたのか」
「そりゃね。親友だから当然でしょ」
あっけらかんとした密に、思わず笑みがこぼれてしまう。
「そうか、ありがとな」
「まぁ、藍が眠り姫になっちゃったらどうしようかとは思ったけど」
「姫か、俺は」
「ふふ。それで? どんな夢みてたの?」
「……由瑠の夢みてた」
「由瑠ちゃんの?」
……なあ、由瑠。
俺はお前の夢を見てお前が恋しくなるくらいには、惚れてるよ。