【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない

「でもまぁちょっと厄介だけどな、発情のコントロールができないっていうのは」

「そうなんだよね……」


家の外や学校で発情を起こしてしまった場合、わたしのフェロモンでまわりの人たちを惑わせてしまう。

それくらい発情期のフェロモンというのは強いものなのだという。

些細なことがフェロモン覚醒のきっかけになり得るから、対処のしようがない。


そして怖いのは、フェロモンに誘発された人は理性が飛び暴力的になってしまう傾向があるということ。


その時、頭上で飛行機が唸り声をあげた。

それと、なにかを思いついたように藍くんが危険な笑みを浮かべたのは同時だった。


「俺が由瑠の身体を満足させてやろっか」

「え……?」
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