【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
こんなの絶対だめ。間違ってる。
……それなのに、さっき藍くんが触れてくれた熱を思い出してしまうわたしの身体はどうしようもない。
本能に、抗えない。
藍くんはやっぱりずるい。
いつだって藍くんがうわて。
わたしは藍くんの気分で、手のひらの上でころころ転がされるだけ。
わたしは自分に言い聞かせる。
これはあくまで発情を抑えるため。
そう、ただそのために藍くんを利用させてもらうだけなのだ、と。