【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
「ちゃんと鼻で息して、由瑠」
キスの狭間に藍くんが唇を動かし、わたしは言われるがまま本能的に鼻で息をする。
するとキスをしながら器用にスカートを少しだけめくりあげて、太もものあたりに藍くんの手が触れた。
「ふあ、ん……」
与えられる刺激に反応し声をあげてしまったのを、藍くんは聞き逃してくれなかった。
唇の端をぺろっと赤い舌で舐め、艶っぽい表情で捕食者のように笑う。
「発情してないのに、こんなに俺のこと感じてんの?」
「やあ……、そん、なこと、言わないで……っ」
「俺のせい?」
わたしの髪をすくい、そこにキスをしながら妖艶に微笑む藍くん。
色気がだだもれで、くらくらしてしまう。