【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
「由瑠の弱いところ当てようか」
耳元で囁かれ、びくっと揺れる。
それは緊張からか、あるいはそれとも……。
藍くんは耳たぶを柔く噛んできた。
「……っ」
息が詰まりそうになる。
ふっと息を吹きかけたり、輪郭を舌でなぞられたり。
けれどその間にも、素肌を愛撫する手つきは止まらない。
太ももの間に指が侵入してきた。
じっくり焦らしながら輪郭をなぞられる。
強引に攻めたり、焦らすように緩めたり。
わたしを嘲笑うかのような甘く意地悪な刺激で、翻弄していく。
身も心にキャパオーバーなのにぎりぎりもどかしくてつらい、じれったい刺激に、わたしは唇を噛んで耐えることしかできなくて。