【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
耳と脚、2か所を同時に攻め立てられ、爪先と藍くんのブラウスを握る指先にぎゅうっと力がこもっていた。
「これ、好き?」
藍くんの囁きに、深いことなんてもうなにも考えられなくて、何度もこくこくと頷く。
「んっ、うん……」
「由瑠のせいで理性おかしくなりそう」
なんでか余裕のなさそうな藍くんの声が聞こえて、そんな藍くんの顔が見たかったのに。
――もう頭も心もキャパオーバーだったみたい。
そこでふっと目の前が暗くなって、意識を手放した。
恋人になった藍くんがこんなに甘いなんて、聞いてない。