【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
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そうしてやってきた土曜日。
今日は藍くんと付き合って1ヶ月記念日だから、一緒に過ごす約束をしていた。
藍くんは高校で模試があるらしく夕方まで不在。
わたしはというと夕食の準備に勤しんでいた。
料理は得意じゃないけれど、スマホでレシピを見ながら慎重に作業を進めていく。
5月だというのに今日は夏日になると、今朝の天気予報で言っていた。
そんな天気予報はまさに的中。
開け放たれた窓から熱気のこもった風が入ってくる。